バーチャルユーザを作る

【要件】
正規のメールアドレスを持たず、作業上メールアドレスが必要な場合、
受信者が管理者で良いときは、linuxユーザーを作成せずバーチャルユーザーを作る。

【方法】
前提：Postfixがすでに稼働している事

1:main.cfを編集する
	rootで以下のコマンドを入力する。
	# cd /etc/postfix
	# vi main.cf
	
	Postfix3.5.9で確認したところ、バーチャルファイルを受け入れる行が無かったので
	適当なところに追加する
	
	::: 内容 :::
	virtual_alias_maps = hash:/etc/postfix/virtual
	
	保存して閉じる

2:バーチャルファイルを作る
	/etc/postfix/virtual が既にあるが全てコメントアウトされていた。
	cat 等をすると説明が長いのでリネームする。
	# mv virtual virtal.rm
	
	新たにファイルを作成する
	# vi virtual
	
	ファイル内の書式
	バーチャルユーザー（フルドメイン）　転送先
	
	（例）
	バーチャルユーザー　kuma@usi.nu
	転送先              tanuki
	
	記入
	kuma@usi.nu tanuki
	
	！注意！
		バーチャルユーザは送信されるメールアドレスを記入する事。
		kuma@サブドメイン.usi.nu は判定外になる。
		
		コメントアウト(#)は使えるが、後ろに入れてはいけない。
		【誤】
		kuma@usi.nu tanuki   #熊からたぬきへ
		
		結果は、tanuki にも届くが、「#熊からたぬきへ」も転送先となりエラーが発生する。
		
		【正】
		#熊からたぬきへ
		kuma@usi.nu tanuki

3:dbファイルを作る
	virtualファイルをハッシュ化する。
	# postmap virtual
	
	実行すると「virtual.db」が生成される。

4:再起動
	postfixを再起動して virtual.db を読み込ませる。
	# systemctl restart postfix
	
	動作しているか確認をする
	# systemctl status postfix
	
5:テストメールを送る
	kuma@usi.nu に向けてメールを送信し、tanukiに届くことを確認する。
	尚、maillog には以下のように形跡が残る。
	Nov 15 14:14:31 garden postfix/local[14006]: 6AEBC9BC91: to=, orig_to=, relay=local, delay=0.01, delays=0/0/0/0, dsn=2.0.0, status=sent (delivered to maildir)
	
以上です。